まあ、結論からすると好みと環境次第、というところになるかと思いますがそこに気が付くまでに試行錯誤で無駄遣いしてしまう人もいると思いますので、これから検討する人のために整理してみました。
聞く
現在売られているイヤフォンは、高音質の音楽を聴くわけではないのでよほどの劣悪なものでない限りスピーカー品質が悪くて我慢できない、というものはありません。むしろ先方のマイク次第です。
もちろん、会議をしない時は音楽を聴く、という人はこだわってもよいかもしれませんが。。。
まず、音漏れしてもよいかどうかで通常のイヤフォンにするかスピーカーあるいは肩掛け対応かに分かれます。
通常のイヤフォンの場合、いくつか種類があります。それぞれのプロコンは以下の通りです。
カナル式

- 遮音性に優れる。ノイズキャンセラがあればなおさら。集中したい人向け。
- 家人に呼ばれても気が付かない。圧迫感があり、長時間だと疲れることがある。
オーバーイヤー・オンイヤー

- 音質に優れることがおおい。オーバーイヤーは耳への圧迫感も少ない。
- このタイプに共通する意見としては、夏に蒸れる、という事がある。オンイヤータイプは、個人的には1時間以上使うと耳が痛くなって無理だった。。
骨伝導
- 周囲の音とイヤフォンが同時に聞こえる。圧迫感がない。
- 眼鏡に干渉する。また、慣れるまではちょっとくすぐったい(個人的意見)比較的割高
音漏れしてもいい場合は、以下の選択肢も検討できます。
スピーカー
- いわずと知れたいわゆるスピーカー。価格も大きさも様々。環境が許すならこれにすべき。
- 仕事部屋がないと難しい。そうでない場合家人に内容がダダ洩れ。あまり聞かれたくない話をする人(下ネタ)がいるとかなり具合が悪い。
肩掛け式
- 離れれば聞こえないかというとそうでもなく思ったより遠くまで聞こえるので、5、6メートルくらいの距離にいる家人にはうるさく感じるかもしれない。ただし、内容までは聞き取れないことが多い。
- 耳への負担はなく、軽くてつけていることを忘れるほどな(よくつけたままで昼ごはんを買いにコンビニに行ったりしてしまう)。
- 夏にTシャツとかで使っていると肌に直接触れるのでベタベタする。ハンカチ等で工夫する
マイク性能
マイクについては、指向性のスタンドマイク、イヤフォンについているマイク等種類がありますが、まあこれに関しては結局どのスピーカーを選ぶかで決まってしまいます。
手持ちのデバイスで検証してみましたが、よほどの高性能なものでなければビデオ会議で使う品質としてはそれほど差がないという結果になりました。
手持ちのマイク機能のあるデバイスで、スマホからの音声を録音して見ましたので参考までに。
C922N(ウェブカメラ内臓)

PC内臓マイク
パソコンのマイクに直接。思ったほど悪くなく、実用に耐えうる感じ。パソコンのマイクは周辺の音をかなり拾ってしまうことが多いのですが、最近のビジネス用PCはノイズキャンセルのような機能を持っているケースも多く、検討の余地はありそうです。
卓上マイク
Audio technicaの指向性マイク。こちらはイヤフォンジャックで接続するタイプ。
一応指向性なのですが、使い方の問題なのか全然全方位の音を拾います。。
サンプルではスマホで音声を出しながらマイクの周りをぐるっと回りましたが、むしろ裏側の方がクリアに聞こえる(7秒から8秒当たり)
iPhoneの付属マイク
昔iphoneを買ったときについてきたイヤフォン。最近はついてこないんだっけ。何気に、サンプルの中では2番目に聞き取りやすい。耳に入れた時の形状も長時間使用していても痛くなりにくく、なんだかんだ言ってやっぱりアップル製品は優秀なのかも。
WI-1000XM2

SONYの高性能ノイズキャンセリング付きイヤフォン。在宅勤務が始まって、張り切って最初に買ったものですが、カナル式は一日中つけているとだんだん辛くなってくるので残念ながら使うのをやめてしまいました。
JVC NAGARAKU

これは、もともと遠くのテレビの音を近くで聞くための肩掛けデバイスですが、結論からするとこれが個人的にはベストな選択でした。また、マイクの音質も何気に一番ソフトでサンプリングレートが高(気がする)、好印象でした。
結論
自分の部屋があり、声がしても大丈夫なのであれば普通に外付けのスピーカーとマイクがベストです。充電の手間もなく、着脱もしなくてかつ一番疲れないのでイヤフォンを検討する必要はないでしょう。
次に、ある程度ワークスペースが区切られている、または少し離れたところで作業ができるのであれば、前述の肩掛け式がベストチョイスです。個人的な思い入れがありますが、以下のようなメリットがあります。
- 1日中つけっぱなしでいられる。つけているのを忘れるくらいだし、電池も丸一日十分保つ
- 話をしながら、キッチンに行って飲み物を持ってきたり軽く運動をしたりできる。
- 黒いタイプに黒いシャツとかであれば、全く目立たない。
- 価格も骨伝導や高価なオーバーイヤー式に比べて比較的安価。
ということで、状況が許すならこのタイプをお勧めします。
最後に、音漏れが気になる、かつそれほど頻繁には使わない(1日1、2回程度)という場合。
1日1、2回程度であれば、正直どれを選んでもそれほど問題はないでしょう。強いていうなら、安いBluetoothのデバイスは接続の問題が発生しやすい(偉い人とのMtgとかで発生するとパニック)ので、むしろ有線の方が取り回しが良かったりします。
ということで、自分の経験をもとに検証・検討してみました。
イヤフォン選びの参考になれば幸いです!
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