普段何気なく使っている日本語入力(IME)ですが、英語の入力の場合何も考えずにひたすら打てばいい、というのに対して日本語入力の場合は入力・変換という2ステップになるうえ、キーボード自体も英語入力に最適化されている(QWERTY)ため日本人の生産性の低下の一因になっているのではないかと半ば本気で考えています。

Zoomでパワポの画面を見ながら修正しているときも、結構打ち間違えして修正しているのを見るというかむしろ打ち間違えをしない人のほうが珍しいくらいだと思います。

バックスペースキーの国別使用頻度を見たら日本人が一番多かったりして。
IME自体は日本以外でもあるのでまあ各国色々あるんだと思いますが…
解決したい課題
入力の効率化自体は色々手法がありますが、ここでは日本語入力に固有の問題という事で以下の2点を取り上げたいと思います。
IMEの状態がわからない。
一番の問題は、日本語だと思ったらIMEがオフだった、またはその逆のパターンです。
MicrosoftがOSレベルでIMEの改善をしてくれるのが一番なのですが。。。
誤変換
まあ、一番の問題はこれですね。大体誤変換して後で気がついて直す、というパターンですが見ている限り大体10秒に一回はこれが発生しているように思います。
対策
IMEのステータスがわからない
IMEステータスアプリを使う
マウスカーソルにIMEの状態のアイコンを追従させたり入力フォームの色を変えたりといくつかの種類がありますが、ただどのアプリも全てのイベントを拾うのは難しいらしく動作が安定しているとは言い難く…
個人的にいくつか試してみたところ、比較的安定していて現在使用しているのはDimeというアプリです。こちらは、文字の入力状態になったときに、日本語入力がオンになっている場合Windowの色を変えて教えてくれる、というものです。


インストール不要でレジストリを汚さないですし設定で挙動を個人の好みにできるので、IMEで悩んでいる人はぜひ使ってみてください。

変換と無変換を使う(MicrosoftIME限定)
環境的にアプリが使えない場合、こちらが選択肢になります。これは、日本語入力をするときは常に変換キーを押してから、数字やアルファベットを入力するときは常に無変換キーを押してから入力を開始する、というやり方です。なれてしまえばこのやり方もありかもしれないですね・・・
ちなみに、Google日本語入力のIMEを使っている場合、入力言語を切り替えた際に小さくモードがポップアップします。ただ、毎回何度か切り替えキーを押して入力モードを確認してから入力を開始しないといけないのであまり直感的ではないですね…
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誤変換
次の問題は、誤変換です。これには大きく二つの対策が考えられます。一つ目は、ブラインドタッチをきちんとマスターする、という事です。
何をいまさら…といわれそうですがホームポジションに手を置いて入力する方法をきちんとマスターせず慣れで入力している場合、無意識にチラチラキーボードを見てしまい画面上の誤変換に気が付かずにそのまま入力していってしまい、あとで戻って修正するという羽目になってしまいます。
もう一度初心に帰ってタイピングの練習をしてみてはいかがでしょうか。自分ではできていると思っていても、案外できていないことが分かった場合は、ここを見直すことで効率が上がる可能性が大です。
もう一つが、”小まめに変換しない”です。
iPhoneのsiriを使っている方は特に実感されていると思いますが、最近の音声入力の精度が上がっているのは全体の文脈から正しい変換候補を判断しているためでもあります。
なので、下手に文節ごとに変換・確定させるより一文を一気に入力してしまったほうが正しく変換してくれるケースが高いようです(個人的な主観で検証したわけではありませんが)。

これはまだあまり知られていないテクニックだと思いますので(多分)、ぜひ試してほしいと思います。
その他の効率化の試み
日本語入力自体ではありませんが、文章入力の効率化については色々な取り組みがされています。
この辺りは一度まとめてみたいと思います。
単語辞書登録
クリップボード拡張
音声入力
親指シフト
しかし、日本語入力自体の改善(キーボードの入力の方式)を研究している人を見てみると、50代以上の人が多い印象です。そのころはまだキーボード自体のフォーマットが確定しておらず、日本語に特化したものがあったのでその印象が強いのかもしれないですね。もう少し長期のスパンで考えると、キーボードによる入力を極めるよりも、音声入力の進化によってデフォルトの入力デバイスが置き換わるほうが早いのかもしれません。

SiriもGoogleも、ささやき声で十分認識してくれるので、書きたいことが決まっているのならブログの文章もスマホで入力したほうが早いまである、かも…
ではまた
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