日本の会社は労働生産性が低いらしいです。
OECD加盟国36か国中の真ん中以下。
一昔前はJapan as Number one とか言われていい気になっていたけど、実はバカだったんでしょうか?という事で少し調べてみました。
目次
1.日本の生産性はなぜ低い?
2.他国の状況はどう?
3.今後はどうしよう?
日本の生産性はなぜ低い
日本はメンバーシップ型といわれています。これが生産性にどう影響するかというと…
- 専門性が高められない
- 転職しにくい
- 会社ごとに仕事の仕方がガラパゴス化
- 労働者を保護
- 中小企業を保護
という事で、雇用流動性が低い社会で会社がつぶれるというのは大ごとなのである程度政府が会社を守ってくれるため、イノベーションが起きにくく10年前から相も変わらず同じ仕事の繰り返し…という事が起こりえます。
対して、Job型といわれる海外では…
- 専門性が高くなる
- 転職しやすい
- 人的交流によって業務手順が標準化
- 優秀な人材が優秀な会社に集まる
- 中小企業がつぶれてもよい
- 競争激化
- ドラスティックに産業構造が変化
会社ではなく職種で働くので、日本のように”システム部が縮小するので営業に異動”するのではなく、その場合は違う会社のシステム部に転職する、という事が普通です(そのあと業務拡大に伴いもう一度戻る、とかも結構あったりする)。
なので労働者を守るために企業を保護する必要がなく、優秀な企業に優秀な人材が集まりやすくなるわけです。
そのほかに、日本の生産性を下げる要因としては:
- 品質重視
電車の遅延がない、故障が少ない…
どれも日本スゴイデスネといわれることですが、多少の不具合を容認すれば8時間労働で済むところを1%不具合を減らすために16時間働いたりします。
※1冊の本から1文字の誤字を探すか気にしないか、といえばわかりやすいかも。 - 労働が美徳
夜遅くまで仕事をしていると、”お疲れ様、頑張ってるね!”という感じですね。 - デフレ
100円均一大好きです。
(だんだんいい加減になってきた) - 失業率
日本はある意味ワークシェアというか、雇用を守ることで失業率を低く抑えています。
フランス、スペイン、イタリアなどは意外に労働生産性が高いですが、その代わりに生産性の母数にカウントされない失業率も高いです(2018年の資料では10%以上)。
では翻って他国がなぜ生産性が高いか、という事は、上記のジョブ型という以外に以下のような要因があったりします。
- 資源
上位のノルウェーは資源が豊富なためGDPを押し上げていてそれが生産性の指標に表れている部分があります。 - 女性の比率
日本はまだ女性は賃金の低いパートタイムが多いですが欧米はこの数10年で女性のプレゼンスが大幅に上がっています。 - ワークライフバランス
日本の労働は美徳、という考え方とは対照的ですね。
長時間労働ができない代わりに、時間内に何とかしようとするインセンティブが働きます。
今後は、我々はどう働くべきか?
ふむ。品質が高いことはある意味競争力の維持につながるし、失業率が低いことは素晴らしい。
でも、ワークライフバランスで休みが多いのは純粋にうらやましいのでそこは真似していきたい。。
”楽をして儲ける”ことが嫌われるという風潮は世の炎上ニュースを見てもまだまだ残ってはいますが、コロナ禍でテレワークが増えてきて、結果が同じならちょっとサボってもばれない世の中になってきました。
ここはひとつ積極的に効率化に取り組むことで生産性を改善し、空いた時間でサボるなり、違う仕事をするなり子供の相手をするなり好きなことをしましょう…

というのがこのサイトの趣旨です。
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